モナキの音楽性とは?ジャンル・歌声・楽曲の特徴を徹底解説

出典:関西プレス

モナキの音楽性とは?ジャンル・歌声・楽曲の特徴を徹底解説

モナキは、純烈のリーダー・酒井一圭がプロデュースする4人組男性歌謡コーラスグループです。歌謡曲を基盤にしながら、昭和ポップスを思わせるシンセサウンド、平成初期風の爽快なロック、現代的なダンスビート、ユーロビートまでを取り込んでいます。関西弁を生かしたコミカルな掛け合いと、挫折や孤独、再挑戦に寄り添う歌詞が共存している点も特徴です。2026年4月のデビューから間もないため発表曲はまだ限られていますが、表題曲、カップリング曲、リミックス、ライブでのカバーを通じて、すでに幅広い表現を提示しています。歌声や楽曲制作、ライブパフォーマンスなど複数の視点から、モナキならではの音楽性を解説します。

モナキはどんな音楽を届けるアーティスト?

モナキは、じん、サカイJr.、ケンケン、おヨネからなる男性歌謡コーラスグループです。「歌謡コーラス」という看板から、純烈のようなムード歌謡を中心に歌うグループを想像する人も多いでしょう。しかし、モナキの音楽は昔ながらの歌謡曲をそのまま再現するものではありません。2026年4月8日のデビューシングル「ほんまやで☆なんでやねん☆しらんけど」では、電子音を前面に出したポップなイントロ、踊りやすい四つ打ちのリズム、関西弁による掛け合いを採用しています。その一方で、カップリングの「ねがい」では男性が女性の心情を歌うムード歌謡的な表現を取り入れ、「こんなもんじゃねぇ」では平成初期のJ-ROCKを思わせる熱さを打ち出しました。公式ディスコグラフィー上の作品数はまだ多くないものの、1枚のシングルを展開する中で、ポップス、歌謡曲、ロック、ダンスミュージックを横断しています。モナキ公式ディスコグラフィーでは、4月発売のA・Bタイプに加え、7月29日にC・Dタイプが追加されています。

これらの曲に共通するのは、失敗や迷いを否定せず、笑いや勢いに変えて前へ進もうとする姿勢です。4人はそれぞれ、俳優やミュージシャン、建築士、工場勤務、飲食業など異なる経験を持っています。全員が同じ感性や技術へ収束するのではなく、個性の違いを見せたまま一つのグループとして歌うことが音楽にも反映されています。メンバー自身も、モナキを「個性が混じっていない」「カラフル」と表現しており、均一さよりも違いから生まれる面白さを重視しています。そのため、音源だけで完結するというより、歌、掛け声、表情、振付、メンバー同士のやり取りまでを含めて一つの作品になるタイプのグループです。親しみやすい言葉と覚えやすい動きで入口をつくり、その奥に大人の再挑戦や生活者の悩みを置くことが、モナキの音楽の基本形といえるでしょう。

モナキの音楽ジャンルとサウンドの特徴

モナキの中心にあるジャンルは歌謡曲とJ-POPですが、曲ごとに異なる時代のサウンドが組み合わされています。代表曲「ほんまやで☆なんでやねん☆しらんけど」は、冒頭からシンセサイザーの目立つ音が鳴り、一定の拍に合わせて体を動かしやすい四つ打ちのビートが続くダンスポップです。じんによると、メロディーとシンセの音色には懐かしい昭和ポップスの感触がある一方、ドラムやベースには丸みのある現代的な音色が使われています。つまり、単純にレトロな曲を作るのではなく、昔を思わせる旋律や電子音を現在のリズム処理で聴かせているのです。サビでは題名にもなった三つの関西弁が反復され、楽器の細部を意識しなくてもリズムと言葉が耳に残る構成になっています。歌謡コーラスグループという肩書と、クラブミュージックに近いビートとの意外な組み合わせも、楽曲の「ツッコミどころ」を増やしています。メンバーによる楽曲解説では、昭和的な音色と新しいドラム、ベースの対比が制作上の特徴として語られています。

「こんなもんじゃねぇ」は、電子音中心の表題曲から雰囲気を変え、平成初期のロックを連想させる爽快なバンドサウンドを採用しています。青臭さや熱量がありながら、前へ押し切るだけではなく、疲れた人のそばに立つ温かさも感じられる曲です。「ねがい」は4月発売盤の中で最も伝統的な歌謡曲に近く、物語を伝えるメロディーと、言葉を丁寧に聴かせるアレンジが中心となっています。7月発表の「すみなすものは心なりけり」は速いビートとギターを組み合わせたエネルギッシュなポップロックで、Every Little Thingの伊藤一朗がリードギターで参加しました。さらに「ほんまやで☆なんでやねん☆しらんけど << HYPER TSUKKOMI ENERGY VIBES >>」では、原曲のテンポを上げてユーロビート化し、エンジン音やパラパラ風の振付を加えています。このように、モナキは一つのジャンルを深く掘るというより、歌謡曲の伝達力を軸に、ロックや電子音楽の高揚感を使い分けるグループです。

モナキの歌声・歌唱スタイルの特徴

モナキの歌唱は、4人の声を完全に同じ色へそろえるより、ソロパートや掛け合いで性格の違いを見せ、要所で全員の声を重ねる形が中心です。「ほんまやで☆なんでやねん☆しらんけど」では、歌唱と会話の境界にあるようなフレーズ、関西弁のツッコミ、全員で発する印象的な言葉が次々と登場します。コーラスグループでありながら、整ったハーモニーだけを聴かせるのではなく、4人がその場で言葉を交わしているような賑やかさを音楽に取り込んでいるのです。最初のレコーディングでは全員が力を込めすぎ、酒井一圭から8割程度の力で楽に歌うよう指導されたといいます。感情を最大限に押し出すだけでは、聴き手にとって重くなる場合があります。あえて余裕を残すことで、踊りながら聴ける軽さや、観客が一緒に歌える空間を確保したことが、表題曲の歌唱スタイルを形づくりました。

メンバーごとの役割にも違いがあります。おヨネは高校時代に『THEカラオケ★バトル』へ出場し、大学ではアカペラサークル、さらにカラオケ喫茶でも歌唱力を磨いてきました。グループ内では歌唱面の中心となり、「ねがい」のように言葉ごとの感情を細かく表現する曲でも存在感を示します。じんは幼少期からエレクトーンと作曲に親しみ、俳優からミュージシャンへ転身した経験を持つため、音程や構成への理解に加えて、舞台上で歌をどう見せるかを考えられるメンバーです。ケンケンは俳優として培った表情や動きを生かし、明るい曲では勢いや親近感を担います。サカイJr.は加入前まで本格的な歌唱経験がありませんでしたが、言葉を論理的に整理して伝える個性があり、「すみなすものは心なりけり」の間奏では楽曲の由来を説明する語りを担当しました。歌唱力だけでなく、芝居、語り、掛け声、表情を声の表現に結びつけている点が、4人組としての特徴です。

モナキの歌詞に見られる特徴や世界観

モナキの歌詞では、深刻な悩みを深刻な言葉だけで語らず、笑いや日常語を交えながら受け止め直す世界観が描かれています。「ほんまやで☆なんでやねん☆しらんけど」は、題名からして関西の日常会話を思わせる曲です。「ほんまやで」で本音を示し、「なんでやねん」で現実へ突っ込み、「しらんけど」で断言しすぎない余白を残します。歌詞の中には寂しさや不器用な愛情といった感情が置かれていますが、関西弁のリズムとユーモアによって、重苦しい告白にはなっていません。「しらんけど」は制作途中で加えられた言葉で、酒井一圭も曲を成立させる重要なフレーズと捉えていたことがメンバーのインタビューで明かされています。一見すると陽気な曲でありながら、本音をまっすぐ言い切れない人の照れや弱さまで含んでいるところに、繰り返し聴ける奥行きがあります。

「こんなもんじゃねぇ」が描くのは、挫折しても自分を見限らないチャレンジャーです。成功者が上から励ますのではなく、泥にまみれ、くじけながらも再び立ち上がろうとする人物が中心にいます。「セカンドチャンスオーディション」から結成されたモナキ自身の歩みとも重なるため、応援歌であると同時に自己紹介のようにも聴こえる曲です。「ねがい」は男性が女性の心を歌うムード歌謡の系譜にあり、雨や空といった情景を通して、揺れる心や恋愛感情を描きます。「すみなすものは心なりけり」では、高杉晋作にまつわる「おもしろきこともなき世をおもしろく」という言葉と、その下の句を現代の若者の感覚へ接続しました。朝起きるつらさ、親への思い、日々の倦怠感といった話題をくだけた言葉で並べ、心の持ち方によって世界の見え方を変えられると伝えています。楽曲発表時の解説でも、古い言葉と新しい言葉を融合した、若者が主人公の作品と紹介されています。

モナキの楽曲制作やサウンドを支える人物

モナキの音楽面で中心的な役割を果たしているのが、プロデューサーの酒井一圭です。酒井はグループの企画とメンバー選考だけでなく、発表済みのオリジナル曲すべての歌詞に関わっています。「ほんまやで☆なんでやねん☆しらんけど」と「こんなもんじゃねぇ」では岩崎貴文との共同作詞、「ねがい」と「すみなすものは心なりけり」では単独作詞です。4人の経歴や性格を把握する酒井が言葉を担当することで、再挑戦、家族、本音、日常の疲れといったテーマが、グループの物語と自然に重なっています。なお、じんは作詞・作曲やピアノ演奏ができると公言していますが、2026年9月4日現在、公式に発売されているモナキのオリジナル曲にはメンバー自身の作詞・作曲クレジットは確認できません。現段階では、メンバーが曲を書くグループというより、外部クリエイターが4人の個性を見ながら作品へ落とし込む制作体制です。

表題曲の共同作詞と作曲・編曲を担当した岩崎貴文は、『ドラゴンボール超』の主題歌「限界突破×サバイバー」やスーパー戦隊シリーズの音楽でも知られています。キャッチーなメロディー、勢いのある構成、子どもから大人まで覚えやすいフレーズを扱ってきた経験が、モナキの名刺代わりとなる楽曲に生かされました。「ねがい」は向井浩二が作曲、猪股義周が編曲を担当し、歌謡曲らしい物語性を支えています。「すみなすものは心なりけり」はBlue Bird's Nestの渡辺徹が作曲・編曲し、表題曲のユーロビート版でも編曲を担当しました。同曲にはEvery Little Thingの伊藤一朗がリードギターで参加し、本人も速いビートと平成を感じさせる曲調に合わせて演奏したとコメントしています。Every Little Thing公式サイトでも参加が告知されました。振付では菊地ヒロユキが「ねがい」を担当するなど、モナキの作品は作詞、作曲、編曲、演奏、ダンスを異なる専門家が支えるチーム型の制作によって成立しています。

モナキの代表的な楽曲から見る音楽性

モナキを初めて聴くなら、最初に「ほんまやで☆なんでやねん☆しらんけど」を押さえると、グループの基本的な方向性が分かります。懐かしさのあるシンセ、現代的な四つ打ちビート、メンバー同士の掛け合い、覚えやすい関西弁、まねしやすい振付が一つになった曲です。コミカルな見た目に注意が向きやすい一方、孤独や愛情の不器用さを扱う歌詞も含まれており、明るさの奥に少し切ない感情があります。「こんなもんじゃねぇ」は、モナキのもう一つの中心である再挑戦の精神を示す曲です。平成初期のロックを思わせる開放的なサウンドに、諦めきれない大人の気持ちを重ねています。表題曲が知らない人を引き込む「入口」だとすれば、「こんなもんじゃねぇ」は4人がなぜ歌うのかを伝える曲と位置づけられます。

「ねがい」から分かるのは、モナキがダンス系のコミックソングだけを歌うグループではないことです。雨の情景や女性の心情を、言葉の響きと間を大切にしながら歌うことで、歌謡コーラスグループとしての基盤を示しています。「すみなすものは心なりけり」は、歴史的な言葉、若者の日常語、速いビート、ロックギター、サカイJr.の解説パートを組み合わせた作品です。異質な要素を一曲に詰め込みながら、人生を面白くするのは心の持ち方だという主題にまとめています。ユーロビート版の「ほんまやで☆なんでやねん☆しらんけど」は、同じメロディーでもテンポや編曲を変えれば、歌謡ポップからクラブやドライブに合う曲へ変化することを示しました。2026年7月時点の作品は4つのオリジナル曲と一つの別アレンジが中心ですが、少ない曲数の中に、コミカル、熱血、哀愁、疾走感という異なる表情が収められています。

モナキのライブ・パフォーマンスで感じられる魅力

モナキの音楽性は、音源だけでなくライブでより立体的に伝わります。「ほんまやで☆なんでやねん☆しらんけど」の振付は、2本の指を頭上に掲げる動きや、足を開いてリズムを取る動きなど、観客がその場で参加しやすい構成です。メンバーが高度なダンスを一方的に見せるより、会場全体が同じ動きと言葉を共有することを重視しています。歌の合間にはツッコミや表情の変化が入り、SNSで切り取られた短い映像にも見せ場が生まれます。4人はダンスの個性まで完全には統一しておらず、動きにそれぞれの癖が残ることも自分たちの特徴として捉えています。おヨネはK-POPグループBilllieのつきによる表情表現を参考に鏡で練習し、ケンケンは少年隊など過去の男性アイドルからステージ上の見せ方を学んだと語りました。経験の違う4人が、一生懸命さと遊びを同時に見せることがライブの親しみやすさにつながっています。

2026年8月の初Zeppツアーでは、オリジナル曲だけでなく、純烈の「キミとボク」、ムード歌謡の「星降る街角」、福山雅治、松山千春、郷ひろみ、H2O、CHAGE and ASKAなどの曲も披露しました。じん、サカイJr.、ケンケン、おヨネのソロや、2人ずつの組み合わせを用意したことで、それぞれの声と得意な表現を聴き比べられる構成になっています。おヨネは「ラブユー東京」を哀愁のあるムードで歌い、おヨネとケンケンは「YAH YAH YAH」を力強く披露するなど、歌謡曲からJ-POP、ロックまで幅広く扱いました。Zeppツアーのセットリストからも、オリジナル曲が少ない時期にカバーを活用し、4人の歌唱の可能性を見せていることが分かります。トークでは役割を固定しすぎず、互いの発言へ自然にツッコミを入れます。歌と会話が途切れずにつながるため、ライブ全体が4人の人物像を知る一つの作品として機能しているのです。

モナキの音楽性はどのように変化してきた?

モナキは2026年4月にデビューしたばかりであり、数年単位の明確な音楽的変遷を語れる段階ではありません。そのため「変化」を考える際は、短期間に発表されたA・BタイプからC・Dタイプへの展開と、ライブでの表現の発達を見る必要があります。デビュー時の「ほんまやで☆なんでやねん☆しらんけど」は、4人にとって初めての本格的なレコーディングでした。当初は歌に力が入りすぎていましたが、酒井一圭の助言を受け、聴き手が楽しめる余裕を意識するようになります。1月から続けたリリースイベントでは、ファンが投稿した動画を自分たちで見直し、曲紹介、表情、動き、言葉の強調方法を改善しました。おヨネによる曲振りや、最後のフレーズの言い方にも徐々に要素が加わったといいます。Real Soundのインタビューでは、SNSの映像を次のステージへ生かす循環が成長につながったと説明されています。

4月盤では、ダンスポップの表題曲、ロックの「こんなもんじゃねぇ」、ムード歌謡の「ねがい」によって、グループの基本となる三方向を示しました。7月盤では「すみなすものは心なりけり」で速いポップロックと若者目線の物語、語りのパートを導入し、さらに表題曲をユーロビートへ作り替えています。これは、過去の歌謡曲を受け継ぐだけでなく、SNS、クラブ、パラパラといった異なる文化へ曲を開いていく変化です。ライブでも、全員歌唱を中心とした発売イベントから、ソロやデュエット、昭和歌謡や平成J-POPのカバーを含むZepp公演へ発展しました。現時点の変化はジャンルを一つに絞り込む方向ではなく、歌謡曲の「言葉と人物を伝える力」を残したまま、4人にできる表現を増やす方向にあります。今後、じんを含むメンバーが楽曲制作へ参加するのか、新しい作家と組むのかによって、さらに音楽性が広がる可能性がありますが、未発表の計画を事実として断定することはできません。

まとめ|モナキならではの音楽性に注目して聴いてみよう

モナキの音楽性は、歌謡曲の物語性、昭和ポップスの懐かしい音色、平成J-ROCKの熱さ、現代的なダンスビートを組み合わせた点にあります。「ほんまやで☆なんでやねん☆しらんけど」ではシンセと四つ打ち、関西弁の掛け合いによって親しみやすい入口をつくり、「こんなもんじゃねぇ」では再挑戦する大人の心情、「ねがい」ではムード歌謡の哀愁、「すみなすものは心なりけり」では若者の閉塞感と前向きなエネルギーを描きました。4人の歌唱は声を均一化するものではなく、おヨネの歌唱経験、じんの音楽と舞台経験、ケンケンの表情や勢い、サカイJr.の語りを生かすスタイルです。酒井一圭が歌詞とプロデュースを担い、岩崎貴文、向井浩二、猪股義周、渡辺徹、伊藤一朗らが異なるサウンドを支えています。まず表題曲で掛け合いとビートを楽しみ、次に三つのカップリング曲を聴き比べると、コミカルな印象だけでは捉えきれないモナキの幅が見えてくるでしょう。

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