Eveのデビューまでの道のり|活動開始のきっかけ・転機を解説

出典:ナタリー

Eveのデビューまでの道のり|活動開始のきっかけ・転機を解説

Eveのメジャーデビューは2019年ですが、音楽活動の出発点は、それより前の歌唱動画の投稿にあります。友人からの誘いで録音した歌を公開し、自主制作アルバムやライブを経験する中で、自分の言葉と旋律で表現する道へ進んでいきました。デビューまでの歩みを知るには、発売年を並べるだけでなく、なぜ歌うことから曲を書くことへ関心が移ったのか、作品への反応が次の挑戦にどうつながったのかを見ることが大切です。この記事では、活動開始前の背景、音楽との出会い、初期の作品、創作の転機を順に解説します。さらに、メジャーデビュー作『おとぎ』とその直後の活動を掘り下げ、現在につながる表現の土台がどのように形づくられたのかを紹介します。

Eveの活動開始前の経歴

Eveの活動開始前について、本人が語っているのは、専門的な音楽活動をしていた人がそのままデビューへ進んだ経歴とは異なる出発点です。2019年のラジオで、もともと楽器を演奏していたわけではなく、テレビから流れてくる音楽を日常の中で聴いていたと説明しています。学生時代に部活動を引退した後、友人からニコニコ動画を紹介されたことが、音楽をより意識するきっかけになりました。ただし、部活動の種類や学校名、引退時の学年までは、この話から特定できません。確認できる出来事をつなぐと、学校生活の中でひとつの活動を終えた時期に、友人とのやり取りを通じて別の興味に出会った流れとして理解できます。テレビで耳に入る音楽と、動画サイトで自分から選んで聴く音楽では、作品との接し方も変わります。後者では曲を検索し、同じ作品の別の歌唱を聴き、気になった作り手の他の作品へ進むことができます。Eveの活動の前には、こうした音楽との接し方を知る時期がありました。現在の作品から幼少期の環境を推測するより、本人が明らかにした学生時代の経験を起点にすると、歩みを正確に捉えられます。

また、Eveは歌について、長年の習い事などを背景にしたものではなく、ゼロからのスタートだったと振り返っています。初期から現在まで同じ歌い方が完成していたと考えるより、活動を続ける中で練習や交流を重ね、歌唱が変化した人物として見るほうが実際の説明に合っています。この点は、活動開始前と開始後を分けるうえでも重要です。始める前の経歴に、後から身についた制作や歌唱の能力をさかのぼって当てはめる必要はありません。ソロアーティストとしてのEveを理解する際も、バンドの結成年や芸能事務所への入所年を無理に探すより、音楽を聴く側から表現する側へ移った時期に注目すると分かりやすいでしょう。本名、生年、出身校などを詳しく紹介する公式プロフィールは確認できず、活動前の人生を細部まで描けるわけではありません。一方、本人が語った経験だけでも、日常で聴いていた音楽、学生時代の区切り、友人からの紹介という背景は把握できます。Eveのデビューまでの道のりは、最初から職業として音楽を選び、その計画どおりに進んだ物語としてではなく、身近な経験から新しい行動が生まれていった過程として捉えられます。

Eveが音楽に興味を持ったきっかけ

Eveが音楽との出会いを語る際に挙げているのが、BUMP OF CHICKENです。初めて購入したCDは『supernova/カルマ』で、そこから同バンドの楽曲を好きになったと話しています。ただし、その後はひとつのアーティストだけを聴き続けるのではなく、曲ごとにさまざまな音楽を聴いていました。こうした聴き方は、現在の作品に特定の影響を断定するための材料ではなく、興味の対象が広がっていった経緯として押さえるとよいでしょう。さらに同級生の友人から「メルト」のカバー動画を紹介され、VOCALOIDの楽曲を聴くようになりました。「メルト」はsupercellによる楽曲で、Eveはhalyosyの歌唱動画にも触発されています。音声合成の歌声で発表された曲を、人が自分の声で歌い直すという形に出会ったことが、音楽への関心を深めた出来事です。市販のCDを聴く経験に加え、ネットで見つけた楽曲や歌唱動画を楽しむ経験が加わりました。作り手や歌い手によって同じ曲の印象が変わることを知り、音楽との距離がより身近になっていったと理解できます。

VOCALOIDの周辺には、バンドの演奏を中心とする音楽だけでなく、さまざまなジャンルやアレンジの作品があります。Eve自身も、普段は聴かないような音楽があり、同じ曲でもカバーする人によって違いが出ることを面白く感じたと語っています。ひとつの正解の歌い方を聴くだけでなく、同じ曲の別の解釈を楽しめることが、カバー文化の特徴です。また、動画サイトでは音だけでなく、イラストや映像も一緒に作品を受け取ります。Eveは後年、ニコニコ動画で音楽に触れていたため、自分が制作する際も音楽と映像が共にあるものとして考えていたと説明しています。現在のアニメーションMVへの関心を、デビュー後に突然加わった方針としてだけ捉えると、この背景を見落としてしまいます。聴く段階で既に、音楽と視覚的な情報が結びついた作品に接していたのです。音楽に興味を持ったきっかけは、好きなCDを買った出来事と、カバー動画に出会った出来事の両方にあります。前者から楽曲そのものへの関心が、後者から異なる歌唱や映像を含む表現への関心が広がりました。その経験は後に、自分が歌うことと、音楽に映像を組み合わせて届けることを考える土台になっています。

Eveが活動を始めたきっかけ

Eveが初めて自分の歌を公開したのは、友人の家で録音をしたことがきっかけです。その友人には歌を録音できる環境があり、歌ってみるよう誘われたことで、自分も音源を作る側へ進みました。本人は、言われるままに録音してネットへ上げたと振り返っており、最初の投稿を大きなデビュー計画の一部として説明しているわけではありません。公開した歌には反応があり、誰が書いているのか分からないコメントでも、届いたことがうれしかったと話しています。ここには、身近な友人の誘いと、見知らぬ聴き手からの反応という二つの要素があります。録音を試す機会が生まれ、公開後には続ける理由となる経験が得られたのです。Eveは2009年にニコニコ動画で「歌ってみた」の投稿を始めました。したがって、2019年のメジャーデビューを活動の最初の日と考えると、それ以前の約10年にわたる歩みが見えなくなります。出発点にあったのは、既存の楽曲を自分の声で歌い、動画サイトを通じて聴いてもらう行動でした。職業としての立場を先に得たのではなく、投稿する活動が先に始まっています。

当初の投稿は趣味のひとつでしたが、活動を続ける中で、聴き手だけでなく音楽仲間との接点も増えていきました。夏代孝明との出会いについては、Twitterで知り合い、歌を聴いてよいと思ったことからメッセージを交わし、その後に実際に会うようになったと説明しています。ネット上で公開された歌が、人との交流につながった例です。こうした交流は、誰かがEveのメジャー契約を直接決めたという話とは分けて捉える必要があります。確認できるのは、投稿を通じて歌や活動について話す相手が増え、互いの音楽を聴く関係ができたことです。Eveは音楽仲間から影響を受け、CDを聴く際もボーカルを意識するようになったと振り返っています。趣味として公開していた歌が、歌い方を考えたり他の歌唱と比較したりする機会へつながりました。最初の録音と投稿がすぐに完成した歌手像を作ったのではなく、その後の経験を重ねる入口になったのです。友人の家で歌うこと、知らない人から反応を受けること、ネットで知り合った相手と交流することが順に重なり、個人で楽しむ音楽が継続的な活動へ変わっていきました。

Eveのデビュー前の活動

デビュー前のEveは、投稿だけでなく、自主制作の音源をまとめて発表する活動にも取り組みました。2014年8月17日に発売した最初のミニアルバム『Wonder Word』には、想太、ラムネ、ただのCoなどが手がけた楽曲を収録しています。「蜃気楼」では、これらの作家とEveが作詞・作曲の共同名義で記載されており、初期の作品にも本人が制作に参加した記録があります。2015年8月16日の『Round Robin』には、表題曲「Round Robin」「メルファクトリー」「グッバイデイ」など、Eveによる作詞・作曲の楽曲が収められました。つまり、歌い手から作り手への変化は、ある日を境にすべてが切り替わったものではありません。他の作家の曲を歌う活動の中へ、共作や自作曲が少しずつ加わっていった流れが、制作クレジットから見えてきます。この2枚は自主制作盤で、本人は主にコミックマーケットなどで販売していたと振り返っています。ネット上で一曲ずつ聴かれる歌を、複数の曲を収めた作品として届ける経験も、デビュー前から積み重ねていたのです。

ライブでは他の歌い手と共演する機会があり、2016年6月18日には夏代孝明とのツーマン「なついぶ!~rainy~」を新宿ReNYで開催しました。紗幕に映像を投影し、照明と連動させるなど、演出を作り込んだ公演です。歌を聴いてもらうことに加え、観客が過ごす時間全体をどう組み立てるかという経験が増えていきました。同年10月19日には『OFFICIAL NUMBER』を発売し、初めて全国のCDショップへ作品が流通します。「キャラバン」「ショートアンブレラ」などの自作曲と、ナユタン星人の「惑星ループ」、MI8kの「デーモンダンストーキョー」などを収めた作品で、提供曲と本人の創作が並行していました。Eveは全国流通について、地方の人にも作品を手に取ってもらえることを喜んでいます。これはメジャーデビューそのものとは別の節目ですが、作品を購入できる場所が広がった出来事です。自主制作盤の発売、共演ライブ、全国流通盤という活動を通じて、歌唱を公開するだけでなく、音源をまとめ、舞台を作り、より広い地域へ作品を届ける経験が増えました。デビュー前の活動には、その後も続く音楽制作と公演の基礎が既に含まれていました。

Eveが経験した大きな転機

Eveが経験した大きな転機は、歌声や歌い方だけでなく、自分の内面を作品として知ってほしいと考えるようになったことです。本人は、同人アルバムやライブを経験し、特にワンマン公演の後に違和感が生まれたと説明しています。他の人が作った曲を自分の声で表現する活動を続ける中で、自分自身の中にあるものも伝えたいという気持ちが強くなりました。その思いが、曲を書く動機になっています。2016年12月2日には、初のVOCALOID作品「sister」を投稿しました。同曲は本人が歌う曲としても発表されており、自分の声と音声合成の歌声という二つの形で楽曲を届けるようになります。2017年5月には「ナンセンス文学」の初音ミク歌唱版と本人歌唱版のMVを公開し、「ドラマツルギー」「お気に召すまま」などの自作曲も続きました。ここでの変化は、自分がどう歌うかだけでなく、何を歌うかという段階から本人が関わるようになったことです。言葉と旋律を作る経験が増えることで、歌い手としての活動に、作詞・作曲を担う立場が重なっていきました。

2017年12月13日に発売した『文化』は、初めて全曲の作詞・作曲を本人が手がけたアルバムとして、その変化をまとめた作品です。歌唱曲ではNumaが編曲を担当し、Eveの言葉と旋律を、演奏や音の配置によって具体的な音源へ仕上げています。「ナンセンス文学」「ドラマツルギー」「あの娘シークレット」「お気に召すまま」などの曲とMVが、一枚のアルバムにつながりました。Eveは制作時について、誰かにメッセージを届けることより、まず自分の気持ちを形にすることに取り組んでいたと振り返っています。ところが作品を受け取った人から、曲によって気持ちが変わったという感想が届き、自分のために作った音楽が他の人にも関わることを知りました。最初の投稿で歌への反応を受け取った経験とは異なり、この段階では、自分の作った言葉や曲そのものへの反応を受けています。『文化』の意味は、全曲自作という形式だけではありません。自分の内面を表現することが、他者と気持ちを共有することにもなると感じた点が重要です。その実感が、次のアルバムやライブで聴き手との関係を考える土台になりました。

Eveがデビューにつながったきっかけ

Eveのメジャーデビューにつながる流れを考える際は、単独の出来事で説明するより、自作曲の発表とライブ経験の積み重ねに注目すると分かりやすいでしょう。2018年には初の東名阪ワンマンツアー「メリエンダ」を開催し、8月5日に名古屋、8月11日に大阪、8月16日に東京で公演を行いました。11月4日には新木場STUDIO COASTで追加公演を開催しています。ネット上で作品を聴いていた人が会場に集まり、本人がその反応を目の前で受け取る機会が増えた時期です。Eveは追加公演を振り返り、画面上の数字だけでは実感しにくかった聴き手の存在を、ステージに立つことで感じたと話しています。実際に集まった人を前に歌う経験は、作品が誰に届いているのかを考える材料になりました。ただし、これらの公演が契約決定の直接的な理由だったと断定することはできません。公表された活動から分かるのは、メジャーデビュー前に、オリジナル曲を作り、映像とともに届け、単独公演で共有する活動が継続していたことです。レーベルとの交渉過程を推測することなく、確認できる表現の蓄積を追うことができます。

次のアルバムへ向けた制作も、同じ時期に進んでいました。『おとぎ』に収録された「トーキョーゲットー」「アウトサイダー」は、『文化』の発売前からデモがあったと本人は説明しています。「ラストダンス」も2017年末から2018年初めごろに制作が始まっており、次作はデビュー直前に一から組み立てたものではありません。楽曲とアニメーションMVの制作には時間が必要で、公開された作品の背後には、以前から続く創作の過程がありました。Eveはデモを映像制作者に渡し、返ってきた映像を見て歌詞やアレンジを変えることもあると話しています。音楽を完成させてから映像を付け足すだけでなく、双方が影響し合う方法が育っていたのです。さらに、後から作られた「僕らまだアンダーグラウンド」「君に世界」には、次につながる気持ちの変化も表れたと説明しています。自作曲を増やすことと、その届け方を深めることが並行して進みました。デビューの背景を理解する手がかりになるのは、発売前から準備されていた曲、協働する制作者、聴き手と直接向き合う公演です。その延長に、次のアルバムの発表が位置づけられます。

Eveのデビュー当時の活動

2019年2月6日、Eveはトイズファクトリーから『おとぎ』を発売し、メジャーデビューしました。既に自作曲を発表していたため、この日が歌手活動や作曲活動の開始日というわけではありません。それまでの制作をメジャーから届ける節目でした。アルバムには「トーキョーゲットー」「アウトサイダー」「迷い子」「やどりぎ」「アンビバレント」「楓」「ラストダンス」「僕らまだアンダーグラウンド」「君に世界」と、歌のない「slumber」「dawn」を収録しています。冒頭と最後の曲が、作品を一続きの時間として聴くための枠になっています。ジャケットは『文化』と同じくMahが担当し、Eveは前作と近い構図で描いてほしいと依頼したと話しています。前作との関係を視覚的にも残しながら、次の表現へ進むアルバムとして作られました。本人は『文化』と『おとぎ』を切り離せない作品として説明しており、メジャーデビューによって創作の出発点を捨てたわけではありません。既に育っていた自作曲、映像、アルバム全体の構成を引き継いだ発表だったことが分かります。

発売後は、同作を携えた2019年春のツアー「おとぎ」を開催しました。3月25日に大阪のなんばHatch、3月28日に名古屋のダイアモンドホール、4月29日に東京のZepp DiverCityで公演を行っています。デビュー作を音源として届けるだけでなく、自分の曲を舞台でまとめて披露する活動が続きました。Eveは同年のインタビューで、自分の曲だけでライブを成立させたいという思いを、この東名阪ツアーで実現できたと語っています。カバー投稿を出発点とする活動から考えると、歌い手としての経験が、自作曲を中心とした単独公演へ結びついた具体的な節目です。周辺の作品展開では、イラストブック『ZINGAI』の全国流通版も発売されました。デビュー前の公演グッズだった本を再編集し、MVのビジュアルやイラストを、会場以外でも手に取れる形にしています。音源、ツアー、イラストブックという異なる形の発表が重なり、楽曲の周りにある表現も共有する活動になりました。デビュー当時のEveは、新人として作品を一枚発売しただけでなく、それまでに作った世界を、歌、舞台、視覚的な作品へ展開する段階にあったと整理できます。

Eveのデビューがその後の活動に与えた影響

メジャーデビュー後の活動で、Eve本人が実感として語っているのは、作品を聴いてもらえる機会が増え、自作曲によるライブを実現したことです。すべての変化をレーベルの力だけで説明することはできませんが、『おとぎ』の発売と春のツアーが、本人の目指していた活動を具体化する節目になりました。同年6月25日には「闇夜」を発表し、テレビアニメ『どろろ』第2クールのエンディングテーマを担当しました。地上波のアニメとの取り組みについて、Eveは新しい挑戦をできることを喜んでいます。制作では脚本や資料を読み、主人公・百鬼丸の心の変化など、作品の世界に寄り添うことを意識したと説明しています。自分の内面を歌う曲を作るだけでなく、地上波のテレビアニメの人物や物語に音楽で応える取り組みも進みました。歌を届ける相手も、Eveの作品を自分から聴く人だけでなく、アニメを見て曲を知る人へ広がりました。メジャーデビュー後の影響を考える際は、単に知名度が上がったという説明より、制作の条件と聴き手との接点が増えたことに注目すると、変化を具体的に理解できます。

一方で、デビューによって音楽と映像を組み合わせる姿勢が新しく生まれたわけではありません。Eveは映画やイラスト、印象に残った言葉から曲の着想を得ることがあり、視覚的なものを音楽へ結びつける考え方を語っています。デビュー前から続くアニメーションMVの制作も、その方法のひとつです。後のアニメや映画への楽曲提供では、このように物語を受け取り、音楽へ変える取り組みがさらに展開していきました。2020年2月のアルバム『Smile』には、アニメ、CM、キャンペーンに関わる楽曲が収められ、作品を届ける場が増えたことを確認できます。ただし、デビュー後の代表曲や大規模公演が、デビュー時点で具体的に予定されていたと考える必要はありません。初期に得た歌唱の経験、自作曲による表現、制作者との協働が、次の仕事に向き合うための土台になったと捉えるのが自然です。Eveのデビューは完成した到達点というより、既に育っていた創作を別の場へ届ける入口でした。活動開始からデビュー直後までを振り返ると、現在にも続く表現の特徴は、突然与えられたものではなく、投稿、作品制作、ライブを通じて少しずつ形になったことが分かります。

まとめ|Eveのデビューまでの歩みを振り返ろう

Eveのデビューまでの道のりは、友人を通じて音楽や動画サイトに親しみ、自分の歌を録音して公開したことから始まっています。2009年の投稿開始後は、音楽仲間との交流、自主制作アルバム、共演ライブを経験し、他の作家の曲を歌う活動に共作や自作曲が加わりました。2016年の全国流通盤は作品を届ける地域を広げ、2017年の『文化』は自分の内面を言葉と旋律にする活動をまとめた節目です。作品への感想や単独公演での反応を受け取り、音楽を誰かと共有する実感も深まっていきました。その流れの中で2019年に『おとぎ』を発売し、メジャーデビュー後の春ツアーでは自分の曲だけで公演を成立させたいという思いを実現しています。デビューの背景を知るには、確認できない契約の逸話より、実際の作品と本人が語った変化をたどることが役立ちます。初期の制作クレジットやアルバムの構成、MVとライブの関係に注目して聴くと、歌い手からシンガーソングライターへ進んだ歩みを具体的に感じられるでしょう。『文化』と『おとぎ』を続けて聴くことも、デビュー前後のつながりを知る方法になります。

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