BE:FIRSTのデビューまでの道のり|活動開始のきっかけ・転機を解説

BE:FIRSTのデビューまでの道のり|活動開始のきっかけ・転機を解説
BE:FIRST(ビーファースト)のデビューは、オーディションに合格した瞬間だけで説明できるものではありません。メンバーが結成前に積んだ経験、音楽を仕事にしたいと考えたきっかけ、仲間と楽曲を作る審査、結成後のレコーディングや発信が重なり、2021年11月のメジャーデビューにつながりました。その過程を知ると、初期の楽曲に込められた意味や、制作に関わる姿勢も理解しやすくなります。この記事では、活動開始前からデビュー直後までに焦点を当て、どの経験が次の一歩を支えたのかを解説します。現在は6人で活動していますが、デビューまでの歩みは当時の7人編成を軸に振り返り、結成日、プレデビュー、メジャーデビューの違いも整理します。
BE:FIRSTの活動開始前の経歴
BE:FIRSTが結成される前、メンバーはそれぞれ別の場所で歌やダンスに向き合っていました。SOTAは神奈川県、SHUNTOとRYUHEIは愛知県、MANATOは福岡県、JUNONとLEOは東京都の出身です。結成時にはRYOKIも加わり、異なる背景を持つ7人が一つのグループになりました。なかでもSOTAは、ダンサーとして実績を残してからオーディションへ進んだメンバーです。2013年にはワールド・ヒップホップ・ダンス・チャンピオンシップのジュニア部門で6位となり、出身地の茅ヶ崎市から特別表彰を受けています。その後、同大会で4回の優勝を経験しました。この経歴から分かるのは、BE:FIRSTになる以前から、音楽を体で表現し、ステージに向けて練習を積む生活があったことです。歌いながら踊るグループへの参加は、その蓄積を持って新しい表現に取り組む機会でもありました。オーディションが最初の挑戦だった人ばかりではないことは、結成前を理解するうえで大切な点です。
SHUNTOは小学1年生の頃から歌とダンスを習い、RYUHEIも幼少期からダンスに取り組んでいました。MANATOは音楽のレッスンに加え、小学校卒業後にニューヨークへ留学し、ヒップホップやR&Bに触れています。一方、JUNONは就職の内定を得ていた時期にオーディションへ応募しており、進路を選ぶ段階でグループ活動への道に踏み出しました。こうした経歴の違いは、全員が同じ期間、同じ内容の訓練を受けて集まったグループではないことを示しています。長く続けてきたレッスン、大会での経験、海外で音楽に触れた時間、別の進路を考えた経験が、それぞれの出発点にありました。結成前の実績を比べるだけでは、デビューまでの道のりは十分に見えてきません。重要なのは、個人として持っていた経験を、他の人と一緒に作る音楽へどうつなげたかです。後の審査では歌とダンスに加えて共同制作が求められ、それまでに得意としていたことを生かしつつ、新しい課題にも向き合うことになります。BE:FIRSTの出発点には、すでに積んだ経験と、まだ身に付ける必要のある力の両方がありました。
BE:FIRSTが音楽に興味を持ったきっかけ
BE:FIRSTのメンバーが音楽を目指した理由は、一つの出来事にまとめられません。幼い頃から親しんでいた音楽を仕事にしたいと考えた人もいれば、ダンスの経験から歌への関心を深めた人もいます。SOTAの場合は、踊ることを通して音楽を表現してきた経験が、自分の声で奏でる音楽を体で表したいという希望へつながりました。SHUNTOは、小学生の頃に見たAAAのライブが本格的に音楽を目指す契機になっています。歌とダンスのレッスンで身近だった表現が、観客の前に立つ仕事として意識されるようになった経験と捉えられます。RYUHEIは、道具を使わず体一つで音楽を表現できるダンスに惹かれ、そこから歌へと関心を広げました。共通しているのは、音楽を聴くことや踊ることへの関心が、やがて自分自身で表現したいという方向へ進んでいる点です。歌とダンスを組み合わせる活動を選ぶ背景には、こうした個々の音楽体験がありました。
MANATOも、音楽ではどうすればもっと良くなるかを自然に考えていたと語っています。習い事として経験するだけでなく、自分から工夫したくなる対象だったことが、音楽への関心の深さを示しています。JUNONは音楽が身近にある家庭で育ち、将来の仕事を考えるなかで、自分も音楽を生業にしたいという気持ちを確かめています。ここからは、音楽への興味を持つ時期と、それを職業として選ぶ時期が必ずしも同じではないことが分かります。好きなこととして続ける段階から、時間をかけて技術を磨き、人に届ける活動を選ぶ段階へ進むには、それぞれに決断が必要でした。BE:FIRSTのデビューを理解する際には、全員が幼い頃から同じ目標を持ち、同じ順序で準備していたと考えないことが大切です。ステージへの憧れ、踊る面白さ、歌いたい気持ち、進路への思いが、異なる形で応募へつながっています。そして、個人のなかにあった関心や希望が、後のオーディションでは他者と作品を作る行動へ移っていきました。歌いたいという気持ちだけでなく、どんな声を選び、どのような動きで見せ、誰と一緒に表現するのかを考える必要が生まれたのです。この変化を押さえると、メンバーにとってのデビューが、音楽への憧れを実際の制作と公演へつなげる節目だったことが見えてきます。
BE:FIRSTが活動を始めたきっかけ
BE:FIRSTがグループとして活動する直接のきっかけは、SKY-HIが率いるBMSGのボーイズグループオーディション「THE FIRST」です。SKY-HIは2020年にBMSGを設立し、才能があっても発揮できる場所に出会わなければ埋もれてしまうという問題意識から、新たな活動の場を作ろうとしました。その考えを具体的な募集と育成の機会にしたのが、このオーディションでした。企画では、表現の質、創造性、アーティストとしての姿勢を大切にする方針が掲げられています。歌唱やダンスの技術に加えて、自分の考えを表現へ結び付けることも重視されました。完成されたパフォーマンスを一度見せるだけでなく、課題へ取り組む過程も含めて参加者と向き合う企画だった点が、BE:FIRSTの誕生を考えるうえで重要です。応募する人にとっては、自分の経験や長所を、継続的な音楽活動へつなげるための具体的な機会になりました。
2021年には「THE FIRST」の模様が、日本テレビ系「スッキリ」やHuluなどで紹介されました。視聴者は完成したグループだけを見るのではなく、参加者が練習し、課題を受け止め、表現を変えていく過程に触れることになります。こうした公開の仕組みにより、正式な結成前からメンバー候補の名前や声を知れる環境が生まれました。ただし、BE:FIRSTの活動開始を、番組に登場したことだけで説明するのは十分ではありません。参加者にとっては、自分の技術を見直し、共同作業を経験し、音楽を仕事として届けるための準備を進める場でもあったからです。番組を通して知られることと、実際に作品を作れるようになることが、同じ期間に進んでいました。所属先が用意したオーディションという入口と、参加者がそれぞれの動機で応募した行動が重なり、結成への道が開かれたのです。グループのデビューを偶然の出会いとして捉えるより、挑戦できる場が設けられ、そこへ個々の経験を持った人が集まった結果として見ると、その後の歩みが理解しやすくなります。BE:FIRSTの活動は、この場で自分の力を示し、他者と表現を作ることから具体化していきました。
BE:FIRSTのデビュー前の活動
「THE FIRST」のデビュー前の活動で特徴的だったのは、審査のなかに音楽制作そのものが組み込まれていたことです。合宿のクリエイティブ審査では、用意されたトラックをもとに、参加者がメロディや歌詞を考え、振り付けも作りました。すでに完成している曲を歌う場合と違い、自分たちが何を伝える曲にするのかという段階から話し合う必要があります。誰のアイデアを使うのか、歌詞とメロディが合うか、歌いながら動けるかといった判断も、仕上がりに関わります。得意な部分を担当するだけでなく、他の人の提案を受け止め、一つの作品として整える経験が求められたのです。この過程は、後にBE:FIRSTが制作へ関わる姿勢を理解する手がかりになります。自分たちの言葉やメロディを持ち寄ることが、デビュー後に初めて始まった活動ではなく、結成前の課題としてすでに経験されていたからです。
続く擬似プロ審査では、「Be Free」「Move On」という楽曲に取り組みました。「Be Free」の制作では、ボイストレーナーの佐藤涼子による指導や、SKY-HIによるレコーディングのディレクションが行われています。自分で考えて歌うことに加え、曲をより良くするために外部からの指導を受け、歌い方を修正する経験も重ねました。「Be Free」は2021年6月28日に音源が配信され、パフォーマンス映像も公開されています。また、合宿の最終審査では、11人による「To The First」のステージも披露されました。課題の内容が変わるたびに、参加者は別の曲調や人数の組み合わせで、音楽を完成させることになります。これらは正式なBE:FIRSTのデビュー作品ではありませんが、メンバーになる人たちが実際に歌い、録音し、ステージへ立った記録です。番組内だけで終わらず音源や映像が公開されたことで、取り組みの結果を作品として確認できるようになりました。デビュー前の経験は、審査を通過したという結果だけに残っているのではなく、曲や映像にも残されています。後の作品と聴き比べると、どの経験がグループの表現へ受け継がれたのかを考える手がかりになります。
BE:FIRSTが経験した大きな転機
BE:FIRSTにとって大きな転機となったのは、2021年8月13日のデビューメンバー発表です。「THE FIRST」の募集時には5人組でのデビューが予定されていましたが、最終的には7人が選ばれました。SOTA、SHUNTO、MANATO、RYUHEI、JUNON、RYOKI、LEOが、BE:FIRSTとして活動することになったのです。ここで変わったのは、所属するチームの名前だけではありません。審査ごとに課題を完成させる段階から、同じメンバーで継続して作品を届ける段階へ進みました。個人として選ばれるための挑戦が、グループとしてどのような活動をするかという課題へ移ったともいえます。結成当時は、最年少のRYUHEIが14歳、最年長のJUNONが23歳でした。年齢も音楽経験も異なる人たちが、オーディションでの共同作業を土台として、長く活動する一つのチームになることが決まった瞬間でした。
グループ名のBE:FIRSTには、自分の価値を磨き続けることと、他者が持つ価値にも敬意を払うという考えが込められています。それぞれの個性を持つメンバーが同じ名前で活動する際に、何を大切にするのかを示す言葉になりました。デビューが決まった直後のメンバーは、取材など初めての仕事を経験しながら、グループとしての出発を受け止めています。選ばれたことで全てが完成したのではなく、ここから制作、撮影、取材、ステージといった活動を重ねることになりました。この転機を理解するには、合格を物語の終わりとして捉えないことが大切です。オーディションで評価された力を、今度は継続して届ける作品のなかで示す必要が生まれたからです。得意な歌い方や踊り方を持っていても、曲ごとの役割や全体の仕上がりは、その都度作っていくことになります。7人が選ばれた出来事は、個人の夢がかなった節目であると同時に、共同で音楽を届ける責任が始まる節目でもありました。後のプレデビュー曲やデビューシングルは、この決定を受けて、BE:FIRSTの名前と表現を具体的に示す作品として発表されていきます。
BE:FIRSTがデビューにつながったきっかけ
BE:FIRSTの結成を実際の作品へつなげたのが、2021年8月16日に配信されたプレデビュー曲「Shining One」です。メンバー発表から3日後に公開されたこの曲は、「THE FIRST」の最終審査で使われた課題曲を、BE:FIRSTとして歌い直したものでした。m-floの☆Taku Takahashiが手がけたトラックに、SKY-HIの言葉が重なったダンスナンバーです。オーディションを見ていた人は、審査で知った曲を結成後の7人の歌声で聴き直すことができ、番組を知らなかった人も、一つの楽曲としてBE:FIRSTに触れられるようになりました。ミュージックビデオも公開され、声だけでなく、歌うメンバーの表情や全体の動きを併せて届けています。グループの結成発表が名前とメンバーを伝える出来事だとすれば、このリリースは、どんな音楽を届けるのかを伝える出来事でした。正式なデビューまでの期間に、音源と映像で活動の入口を作った点に意味があります。
さらに10月6日には、デビューシングルに収録される「Kick Start」を先行配信しました。この曲は、オーディションのクリエイティブ審査で使われたトラックを生かし、メンバーが新しいメロディを乗せて作られています。結成前に別のチームで取り組んだ経験を、BE:FIRSTの作品としてつなぎ直した楽曲といえます。ここには、過去の課題を思い出として残すだけでなく、新しい制作へ使うという連続性があります。プレデビューからデビューへ進む道のりには、番組を通じた認知、公開された楽曲、映像で示されたパフォーマンスが重なっていました。ただし、一つの動画や一度の反響だけがデビューを決めたと説明することはできません。メンバーの選出を前提として、グループの作品を準備し、順に公開する過程があったからです。BE:FIRSTの場合、オーディションの合格と作品発表の両方を押さえることで、デビューへつながった仕組みが明確になります。「Shining One」でグループの姿を示し、「Kick Start」で制作の原点とのつながりを伝えたことが、正式なデビュー盤を受け取るための具体的な入口になりました。
BE:FIRSTのデビュー当時の活動
正式デビューを前にした10月6日には、「MTV LIVE MATCH」へオープニングアクトとして出演し、「Kick Start」を初披露しています。作品の公開と並行して、観客の前で歌い踊る経験も重ねました。BE:FIRSTは、2021年11月3日にシングル「Gifted.」でメジャーデビューしました。表題曲に加え、「Kick Start」「First Step」が収録され、初回生産限定のCDには「Be Free」も収められています。新しい楽曲とオーディションからつながる楽曲が、一つの作品にまとめられた形です。「Gifted.」の制作にはRyosuke “Dr.R” Sakaiが関わり、音の余白と歌声の変化を生かした表現が用いられました。明るく軽快な印象のプレデビュー曲から、異なる音楽の表情を示したことは、初期のBE:FIRSTを理解するうえで重要です。最初に知られた一曲の雰囲気を繰り返すだけでなく、別の曲調でも歌とダンスを届けることを、正式なデビュー作品で示したからです。グループを知る入口が増える一方、作品ごとの違いを聴く楽しみも生まれました。オーディションで見られた個人の特徴が、楽曲ごとの歌声の組み合わせとして提示される段階に進んでいます。
発売時には、作品を手に取ってもらうための展開も行われました。タワーレコードではBE:FIRSTが11月の「マンスリー・タワー・プッシュ」に選ばれ、11月2日からデビュー記念キャンペーンが実施されています。渋谷店では建物を使った広告やパネル展示、メッセージ映像などが展開され、店舗でもグループの姿に触れられる機会が作られました。また、デビュー盤は音源だけでなく、ミュージックビデオや舞台裏、ステージパフォーマンスなどを収めた形態も用意されました。聴くことに加えて、どのように歌い踊るのか、制作にどう取り組んだのかを知る入口が、商品にも組み込まれていたのです。デビュー当時の活動は、CDの発売だけを切り離して捉えるより、配信、映像、店舗での展開を組み合わせて作品を届けた時期として見ると分かりやすくなります。番組を追ってきた人は成長の続きを確かめられ、新しく知った人は音楽作品から入ることができました。BE:FIRSTの正式なデビューは、オーディションの物語を、一人ひとりが聴いて楽しめる作品へと広げる節目になりました。
BE:FIRSTのデビューがその後の活動に与えた影響
BE:FIRSTのデビュー前の経験が、その後へつながった例として挙げられるのが、メンバーが制作に参加する活動です。2022年には、冠番組「BE:FIRST TV」で曲を作りたいというSHUNTOの提案をきっかけに、「Grateful Pain」が制作されました。メンバーがメロディや言葉を持ち寄り、その過程も紹介されています。制作にはSOURCEKEYが参加し、作詞・作曲のクレジットには当時のメンバー全員の名前が並びます。外部のクリエイターと協力しながら、本人たちの感情を曲にする取り組みでした。オーディションで経験した共同制作が、デビュー後には自分たちの作品を生み出す方法として続いたことが分かります。この曲は「Kick Start」とのつながりも持ち、初期の経験を振り返りながら、その時点の気持ちを歌う楽曲になりました。結成前の課題が単なる通過点として終わらず、新しい曲を作る際の土台になっているのです。デビューによって活動の場が変わっても、自分で考え、他者と音楽を作るという姿勢は、その後の作品を理解する手がかりとして残りました。
同年8月31日には、1stアルバム『BE:1』を発売しました。デビュー曲だけでなく、新曲を含む15曲が収録され、ヒップホップ、R&B、ポップス、ロックの要素に触れられる作品になっています。Chaki Zulu、KM、UTAら異なる制作陣との楽曲を、一枚のアルバムとして届けたことは、初期から示していた表現の幅を具体的に広げる機会になりました。その後は初の全国ホールツアー「BE:FIRST 1st One Man Tour “BE:1” 2022-2023」へ進み、作品を各地の観客へ直接届けています。デビュー前に録音やステージへ向けて取り組んだ経験は、アルバム制作と長い公演活動へとつながっていきました。もちろん、後の成果を全て一つの審査や楽曲だけに結び付けることはできません。デビュー後にも新しい制作や公演の経験が重なっています。そのうえで、BE:FIRSTの初期を振り返ると、個々の違いを持ち寄ること、共同で作品を完成させること、音源とパフォーマンスの両方で伝えることが、活動の基礎として見えてきます。デビューは到達点であると同時に、そこで得た力を別の作品や会場で試し、発展させていく出発点でもありました。
まとめ|BE:FIRSTのデビューまでの歩みを振り返ろう
BE:FIRSTのデビューまでの道のりには、メンバーそれぞれの経験と、共同で音楽を作るための学びが重なっています。幼い頃から続けたレッスンやダンス大会での経験、音楽を仕事にしたいという決断が「THE FIRST」への参加につながり、制作や歌唱の課題を経てグループが誕生しました。2021年8月の結成後は、「Shining One」で歌声とパフォーマンスを示し、「Kick Start」でオーディションとのつながりを作品にしています。そして11月3日、「Gifted.」でメジャーデビューを迎えました。結成、プレデビュー、正式なデビューを分けて見ると、それぞれが異なる役割を持っていたことが分かります。さらに、共同制作の経験は、デビュー後の「Grateful Pain」などへ受け継がれました。初期の楽曲を順番に聴き、関連するパフォーマンス映像を見ると、個人の挑戦がグループの表現へ変わっていく過程をたどれます。BE:FIRSTを知る際には、デビューという結果だけでなく、そこまでに何を学び、何を作品へ残してきたのかにも注目してみてください。その背景を知ることで、初期の曲を聴く楽しみが広がります。


