King & Princeのデビューまでの道のり|活動開始のきっかけ・転機を解説

King & Princeのデビューまでの道のり|活動開始のきっかけ・転機を解説
King & Princeのデビューは、6人が同じ場所で同時に夢を抱いたことから始まったわけではありません。ダンスへの関心、憧れの先輩、家族による応募など、それぞれの入り口から芸能活動へ進み、ジュニア時代の経験を重ねた先にグループの誕生がありました。2018年の「シンデレラガール」に至る道のりには、前身ユニットの結成だけでなく、別々の活動を経て6人でのデビューを望んだ転機もあります。この記事では、King & Princeの活動開始前からデビュー直後までに焦点を当て、音楽に関心を持った背景、入所のきっかけ、舞台やテレビでの経験を解説します。出来事のつながりをたどりながら、現在にも続くグループの原点を紹介します。
King & Princeの活動開始前の経歴
King & Princeの活動開始前を振り返る際には、メンバー個人の芸能活動と、グループとしての始まりを分けて考えると分かりやすくなります。2018年にCDデビューした6人は、平野紫耀、永瀬廉、髙橋海人、岸優太、神宮寺勇太、岩橋玄樹です。全員が学校や地元の音楽仲間として出会ったわけではなく、旧ジャニーズ事務所のジュニアとして、それぞれの活動経験を持っていました。前身ユニットが誕生する2015年以前から、人前で歌う、踊る、演じる機会があったことが、彼らの出発点を理解する鍵になります。CDデビュー前という言葉から、まだ公の活動をしていなかったと想像すると、実際の経歴とは違ってしまいます。平野と永瀬は関西ジャニーズJr.として活動し、平野は「Kin Kan」、永瀬は「なにわ皇子」というユニットに参加していました。2人が出演していた「まいど!ジャーニィ~」では、歌やダンスに加え、ゲストとの会話などにも取り組んでいます。後のグループとは異なる仲間との活動が先にあり、その関係の中でステージや番組への向き合い方を経験していきました。東京都出身の永瀬が関西で芸能活動を始めたように、プロフィールの出身地と、キャリアを積んだ地域が同じとは限らない点も押さえておきたいところです。
一方、東京のジュニアの現場では、岸らがドラマへの出演を経験していました。岸は2014年の「近キョリ恋愛~Season Zero~」、2015年の「お兄ちゃん、ガチャ」に出演しています。平野も2014年に「SHARK」でドラマ主演を務めており、前身ユニットの結成前から、音楽以外の仕事を通じて姿を見せていました。こうした経歴から分かるのは、6人が一つのグループになる以前に、すでに異なる経験を持っていたということです。テレビで演技を見た人、関西の番組で知った人、ジュニアの公演で見ていた人など、応援する側の入り口も一つではありませんでした。後の結成は、それまで別々に積み重ねた活動を、一つの組み合わせとして見せる節目になります。デビューまでの道のりを掘り下げるには、個人の経験が先に存在していたことを出発点にすると、グループ誕生の意味が見えてきます。
King & Princeが音楽に興味を持ったきっかけ
King & Princeのメンバーが音楽に関心を持った背景には、踊る楽しさや、テレビで見た先輩への憧れなど、異なる動機がありました。具体的な原点を語っている一人が髙橋海人です。髙橋は保育園の年長のころからダンスを始め、9歳のころにはダンスグループでも活動していました。音楽を聴くことに加え、自分の身体でリズムや動きを表現する経験が、幼少期からあったことになります。後のラジオでは、ダンスで生きていきたいという思いを持っていたことや、NOPPOに憧れ、振り付けを教える仕事にも関心があったことを明かしました。最初に思い描いていた将来には、ダンスの大会や振付家としての活動があり、アイドルとしてのCDデビューだけを目標にしていたわけではありません。この背景を知ると、髙橋にとってダンスが、芸能活動のために後から身に付けた技術だけではなく、自分の進路を考えるほど大切な表現だったと理解できます。現在の姿から幼少期の思いを推測するのではなく、本人が語った当時の希望からたどれる原点です。
神宮寺勇太の場合は、木村拓哉への憧れが芸能活動を目指す動機になっていました。母親が木村を好きだったこともあり、幼いころからその存在を知っていたと話しています。さらに、ジュニア時代に「SMAP×SMAP」へ出演した際、木村からギターを教わった経験も語っています。番組収録中にギターを教えてほしいと伝えた後、収録が終わってから短い時間ながら直接教わったという出来事です。憧れの対象を画面で見る段階から、同じ現場で会い、音楽の技術に触れる段階へ進んだ経験だったといえます。一方、永瀬廉は当初からアイドルになることを強く望んでいたわけではなく、芸能界へ入る前の関心を髙橋や神宮寺と同じようには説明できません。メンバー全員に共通する一曲や一人の歌手が、活動の出発点だったと断定する根拠もありません。身体表現としてのダンス、先輩への憧れ、活動を始めてから生まれた職業意識など、それぞれの関心がジュニアの現場で交わったことが、後に歌とダンスを軸に活動するグループへつながっていきます。
King & Princeが活動を始めたきっかけ
音楽への関心があっても、実際に芸能活動を始めるには具体的な機会が必要です。永瀬廉の場合、その機会をつくったのは母親でした。母親が履歴書を送ったことをきっかけとして、2011年に旧ジャニーズ事務所へ入り、関西ジャニーズJr.としての活動を始めています。本人は当初、アイドルになるつもりではなかったと語っています。自分で応募して将来像を明確に示したというより、家族の働きかけを通じて、知らなかった仕事の世界へ入った経緯です。ここで大切なのは、応募した人と、その後に活動を続ける本人の意思を混同しないことです。最初の一歩が家族の判断であっても、実際のレッスンや出演を経験するのは本人であり、そこで仕事としての向き合い方が変わっていく余地があります。永瀬の経歴は、入所前から一貫してデビューだけを目指していたという説明では捉えきれません。ジュニアとしての経験を通じて仲間と出会い、やがて自分が進む道について意思を示していく、その入り口に母親の応募がありました。
髙橋海人も、両親が履歴書を送ったことをきっかけに、2013年に旧ジャニーズ事務所へ入っています。ただし、本人はオーディションへ行くと告げられた際、自分が考えていたダンスの道とは違うと感じ、親と衝突したことを明かしました。それでも実際にオーディションへ足を運び、ジュニアとして活動することになります。髙橋の経歴では、芸能事務所への入所が、すでに持っていた目標を別の環境で試す入口になったと捉えられます。一方、神宮寺勇太は、自分で履歴書を送ったとラジオで説明しています。応募したのは中学1年生のころで、憧れを行動へ移した例です。家族が応募した永瀬と髙橋、自ら応募した神宮寺という違いは、グループの始まりが一つのオーディションで同時に決まったわけではないことを示しています。入所の時点でKing & Princeのメンバーになる予定が共有されていたわけでもありません。それぞれが個人として活動を始め、その後の仕事の中で顔を合わせ、組み合わせが生まれていきました。個人の入所とグループの結成の間に時間があるからこそ、デビューまでの過程には、技術を学ぶだけでなく、一緒に進む仲間を見つける時間も含まれているのです。
King & Princeのデビュー前の活動
King & Princeにつながる具体的な組み合わせが登場したのは、2015年6月5日です。「テレビ朝日・六本木ヒルズ 夏祭り SUMMER STATION」の応援サポーターとして、前身ユニット「Mr.King vs Mr.Prince」が発表されました。Mr.Kingは平野紫耀、永瀬廉、髙橋海人、Mr.Princeは岸優太、神宮寺勇太、岩橋玄樹という構成です。別々の現場で経験を積んでいた6人が、イベントを盛り上げるという共通の役割を持ちました。同年7月17日には、東京ドームで行われた「マツダオールスターゲーム2015」の試合前に出演し、「サマー・ステーション」を披露しています。ジュニアの公演だけでなく、野球を見に来た観客の前でもパフォーマンスをする機会でした。こうした活動は、6人の名前と姿を一緒に見せる場になるとともに、普段とは異なる観客へ歌を届ける経験にもなりました。活動開始時には期間限定のユニットでしたが、その後も活動は継続しています。ただし、現在のグループ名でそのまま一体化して進んだわけではなく、2016年以降は「Mr.KING」と「Prince」に分かれ、それぞれの活動を重ねていきました。
Princeは「真夜中のプリンス」に出演し、ゲストと体験企画に参加するなど、バラエティー番組での経験を積みました。2016年4月の初回では銭湯を訪れ、歌唱時とは異なるやり取りを見せています。Mr.KINGも夏のイベントや舞台などに出演し、ユニットとしての姿を観客に届けていました。2017年9月には、両ユニットが帝国劇場の「JOHNNYS’ YOU&ME IsLAND」に出演します。ほかのジュニアのユニットも参加した公演で、歌、ダンス、舞台上の演出を通じて、それぞれの見せ場をつくる経験が続きました。テレビの企画では会話や反応、舞台では身体の動きや表情、歌唱では声を使うなど、デビュー前の仕事は一種類に限られていません。CDデビュー後の活動につながる要素を、すでに複数の現場で経験していたことになります。一方、出演実績が増えることと、デビューが約束されることは別でした。二つのユニットとして活動を続けていたからこそ、その先に6人でどのような道を選ぶのかが、改めて向き合う課題になっていきます。
King & Princeが経験した大きな転機
デビュー前の大きな転機は、メンバーが6人でのデビューを望み、その意思を自分たちから伝えたことです。前身ユニットとして顔を合わせた後、Mr.KINGとPrinceに分かれて活動していた6人にとって、誰と次の段階へ進むかは具体的な選択でした。後年のインタビューでは、平野紫耀が神宮寺勇太にデビューについて相談し、全員で話し合う流れになったことが語られています。個人として仕事を増やすことだけでなく、このメンバーでグループとして進むことを相談した点が、この出来事の中心です。2017年9月には、6人でデビューしたいと当時の事務所社長に申し出ました。神宮寺はラジオで、将来が見えない不安があったことや、舞台期間中に思いを繰り返し伝えに行ったことを説明しています。断られた場合には辞める覚悟もあったと振り返っており、本人たちにとって進路をかけた行動だったことが分かります。公演への出演が続いていても、その先が決まっているわけではない状況で、自分たちの希望を明確に示したのでした。
この転機を、勢いだけでデビューを勝ち取った美談として捉えると、それ以前の活動とのつながりが見えにくくなります。申し出に至るまでには、個人の仕事、前身ユニットでの共演、二つのユニットに分かれた活動がありました。一緒に立つ舞台を経験しながら、自分たちが望む組み合わせを選んだことに意味があります。また、6人で希望を伝えた事実と、デビューが決まった理由のすべてがその行動だけだったという断定は別です。レコード会社や事務所の判断の全容が公表されているわけではないため、確認できるのは、本人たちの働きかけがあり、その後にデビュー発表へ進んだ流れです。それでも、自分たちが続けたい形を言葉にする段階へ移ったことは、重要な変化といえます。後にKing & Princeが制作上の話し合いを重視する姿勢を語る際にも、この経験は原点として取り上げられています。舞台で培った技術や知名度だけでなく、グループとして何を望むのかを共有したことが、次の活動へ進む準備になりました。デビュー前の転機は、新しい仕事が増えたこと以上に、6人が同じ進路に意思をそろえた出来事だったのです。
King & Princeがデビューにつながったきっかけ
メンバーの働きかけを経て、2018年1月17日にKing & PrinceのCDデビューが発表されました。発表会見では、旧ジャニーズ事務所とユニバーサル ミュージックが新レーベル「Johnnys’ Universe」を設立し、その第1弾アーティストとして6人がデビューすることも明らかになります。ここで、本人たちの希望が、作品を制作して発売する具体的な体制と結び付きました。ジュニアのユニットとして出演する段階から、グループ名を掲げた音楽作品を届ける段階へ進んだのです。会見でメンバーは、デビューを知らされたのが当日だったことも話しています。以前から希望は伝えていたものの、発表までの手順をすべて知っていたわけではなく、決定を受け止めた直後に公の場で報告する形でした。前身の名前にあった「vs」は「&」に変わり、Mr.KINGとPrinceで活動してきた6人が、King & Princeとして歩み出すことになります。名前の変化は、二つのユニットの来歴を残しながら、一つのグループとして作品を発表する節目を分かりやすく示しています。
ただし、デビュー発表だけで音楽の入り口が完成するわけではありません。次に必要だったのが、グループを初めて知る人へ届けるデビュー曲です。選ばれた「シンデレラガール」は、メンバー自身が候補曲の中から選んだ作品でした。後のインタビューでも、自分たちで選曲に関わったことが語られています。誰とデビューするかに続き、どの曲で出発するかにも本人たちの判断が含まれていた点が特徴です。3月15日には、CDデビュー日が5月23日になると発表されました。楽曲は平野が出演するTBS系ドラマ「花のち晴れ~花男 Next Season~」の主題歌となり、ドラマを見た人が歌に関心を持つ接点も生まれます。作詞は河田総一郎、作曲は河田総一郎と佐々木望、編曲は船山基紀が担当しました。6人の意思、新レーベルによる発売体制、本人たちが選んだ楽曲、ドラマとの結び付きが、この時期に具体的な形へまとまっていきます。デビューにつながったきっかけを一つの出来事だけに求めるより、希望を伝える段階から、作品と発信の場を整える段階へ進んだ過程として見ると、実際の道のりを理解しやすくなります。
King & Princeのデビュー当時の活動
2018年5月23日、King & Princeは1stシングル「シンデレラガール」でCDデビューしました。恋する相手への思いを歌うメロディーと、ストリングスを取り入れたサウンドが重なり、グループを紹介する一曲になりました。一方、デビューシングルには表題曲以外の方向性も含まれています。共通カップリングの「Funk it up」はファンクを基調にした楽曲で、通常盤に収録された「YOU, WANTED!」にはEDM系のサウンドが取り入れられました。最初の作品から、華やかなラブソングだけでなく、身体を動かして楽しむ曲にも触れられる構成です。オリコン集計では初週57.7万枚を売り上げ、週間シングルランキングで初登場1位を獲得しました。こうした数字は、デビュー時の反響を具体的に示す指標です。ただし、売上だけで活動全体を説明することはできず、楽曲をどのように直接届けたかにも注目する必要があります。発売直後にはファンを前にしたデビューイベントを開催し、6月には東京と大阪でトーク&ハイタッチイベントが企画されました。音源を手にした人が、メンバーの姿や言葉にも触れる機会が設けられています。
同年夏には、初の単独ツアー「King & Prince First Concert Tour 2018」を開催しました。全国5都市21公演で、デビューシングルの楽曲に加え、ジュニア時代からの曲や先輩の楽曲も披露しています。これまで舞台で届けてきた曲を、新しく知った観客へ紹介する公演でもありました。例えば「サマー・ステーション」「勝つんだWIN!」「Prince Princess」などが曲目に含まれ、6人が歩んできた時期の違いをライブの中でたどれる構成です。10月10日には2ndシングル「Memorial」を発売し、12月12日には初ツアーの大阪城ホール公演を収めたライブ映像作品もリリースしました。初めてのCD、イベント、全国ツアー、次のシングル、映像作品という流れが、デビュー年のうちにつくられています。年末には「第69回NHK紅白歌合戦」にも初出場しました。デビューは一日だけの出来事ではなく、音源を届け、ステージで見せ、記録を残す活動の循環が動き始めた時期だったといえます。
King & Princeのデビューがその後の活動に与えた影響
King & Princeにとってデビューがもたらした変化の一つは、グループを知る共通の入り口となる作品が生まれたことです。ジュニア時代は、番組、舞台、ユニットごとの活動からメンバーを知る人がいました。デビュー後は、代表曲を通じて6人の名前と姿をまとめて知ることができ、そこから過去の活動にも関心を広げられるようになりました。2019年6月には1stアルバム「King & Prince」を発売し、シングルに加えてまとまった曲数で音楽性を示す段階へ進みます。初回限定盤Bにはジュニア時代の楽曲を収めたCDも付属し、デビュー前にステージで届けていた音楽を、作品として残すことにもつながりました。デビュー前の経験は、過去の思い出になるだけでなく、発表する曲やライブの構成に取り込まれていったのです。テレビドラマと主題歌の関係も、その後の活動で続きました。個人の演技に関心を持った人がグループの歌を聴き、音楽から俳優としての仕事を知るという、複数の活動が交わる形が広がっていきます。
もう一つの影響は、自分たちで選択する経験が、作品づくりの姿勢へつながったことです。メンバーは後年、楽曲やコンサートについて話し合い、スタッフと協力して制作していると説明しています。デビュー前に進路を相談し、最初に届ける曲も選んだ経験は、その姿勢を理解する手がかりになります。すべての仕事を本人たちだけで決めたという意味ではなく、制作陣と意見を交わしながら関わる形です。現在は永瀬廉と髙橋海人の2人体制ですが、デビュー期の表現は引き続き原点として語られています。2026年の「So Honey EP」に関するインタビューで髙橋は、デビュー曲から始まったグループの核を大切にしながら、世界観を広げていると説明しました。永瀬も、King & Princeの表現をさらに広げる時期と捉えていることを話しています。デビュー時に築いた原点を持ちながら、新しい作品を考えているということです。活動開始からデビューまでを知ると、現在の楽曲や映像にも、初期に築いた考え方や表現とのつながりを見つけられます。
まとめ|King & Princeのデビューまでの歩みを振り返ろう
King & Princeのデビューまでの道のりは、メンバーそれぞれの異なる入り口が、6人で進むという意思へまとまっていく過程でした。ダンスへの関心、先輩への憧れ、家族による応募から個人の活動が始まり、ジュニア時代の番組や舞台、前身ユニットでの経験が重なっていきます。その先に、自らデビューを望む行動と、最初に届ける楽曲を選ぶ機会がありました。2018年のデビューは、CDを一枚発売した出来事にとどまりません。イベントや初の全国ツアーへ活動が広がり、ジュニア時代の楽曲も新しい観客へ届けられました。自分たちの希望を話し合い、制作陣と作品をつくる姿勢は、その後の活動を理解するうえでも大切なポイントです。現在の2人がデビュー曲を原点として語ることからも、当時の経験が今につながっていると分かります。初期の曲やライブ映像を楽しむ際は、華やかな表現の背景にある、別々の出発点やユニットでの時間にも目を向けてみてください。誰と、どのような曲でデビューするかを選んだ道のりを知ることで、King & Princeの作品に込められた意味を、より具体的に感じられるでしょう。


