ITZYのデビューまでの道のり|活動開始のきっかけ・転機を解説

ITZYのデビューまでの道のり|活動開始のきっかけ・転機を解説
ITZY(イッチ)のデビューは、5人がそれぞれ異なる入口から芸能活動へ進み、練習生としての経験を重ねた先に実現しました。幼い頃から歌やダンスに憧れていたメンバーもいれば、音楽イベントでのスカウトをきっかけに新しい道へ進んだメンバーもいます。テレビ番組への挑戦、選考後の練習、チームでの楽曲準備は、どのように正式デビューへつながったのでしょうか。この記事では、活動開始前から2019年のデビュー直後までを中心に、本人たちが語った経験と当時の発表をもとに解説します。作品を発表した年だけを追うのではなく、5人がITZYとしてステージに立つまでの過程を知ることで、デビュー曲に込められた姿勢やグループの原点が見えてきます。
ITZYの活動開始前の経歴
ITZYは、韓国のJYPエンターテインメントで準備を重ねた5人によって誕生したグループです。メンバーはYEJI(イェジ)、LIA(リア)、RYUJIN(リュジン)、CHAERYEONG(チェリョン)、YUNA(ユナ)。イェジとリアは2000年、リュジンとチェリョンは2001年、ユナは2003年に生まれています。正式デビューを迎えた2019年2月12日時点の満年齢は、イェジとリアが18歳、リュジンとチェリョンが17歳、ユナが15歳でした。10代でデビューした5人ですが、それ以前の関心や活動歴は一人ずつ異なります。グループの歩みを理解するには、ITZYという名前が公表される前の個人の経験と、結成後の活動をつなげて見ることが大切です。
活動前の生活を具体的に伝えるエピソードとして、ユナには学生時代のフロアボール経験があります。フロアボールは、スティックでボールを扱い、床の上でゴールを目指すスポーツです。本人はテレビ番組で、小学6年生の頃に大会で好成績を収めたことを紹介しています。芸能活動へ進む前には、こうした学校での競技にも取り組んでいました。ほかのメンバーにも、歌を楽しんだり、テレビのステージに合わせて踊ったりしていた時期があります。ただし、幼少期の趣味がそのまま職業としての活動を意味するわけではありません。興味を持つ段階から、人前で審査を受ける段階、事務所で準備する段階へと、経験が変化していきました。5人が出会う場となったJYPは、Wonder Girls、miss A、TWICEなどのガールズグループを送り出してきた事務所です。ITZYの前には、2015年にTWICEがデビューしていました。そのため、後に新グループとして紹介された際は、同じ事務所の先輩たちに続く存在としても見られました。ITZYは、それぞれが事務所に入る機会を得て、歌やダンスを学ぶ時間を経たことが共通の土台です。活動開始前には、進路を探し、表現する技術を身につける期間がありました。歌うことへの関心を持っていた人も、スポーツに取り組んでいた人も、芸能活動へ進んでから新しく学ぶことがあります。異なる経験を持つ人たちが同じ環境へ集まり、個人の力を伸ばしながら、5人のチームとしての準備を進めていきました。
ITZYが音楽に興味を持ったきっかけ
ITZYが音楽に興味を持った背景には、歌う楽しさ、テレビで見たステージへの憧れ、踊ることへの関心があります。リアは、幼い頃から歌うのが好きで、好きなことを仕事にできると知ったときに、音楽の世界を目指したいと思ったと話しています。歌う行為そのものが楽しみであり、それを聴く人と共有することが、職業としての目標へつながっていました。自分が楽しいと感じることと、人前で披露する仕事が結びついた例です。後にグループで歌うようになっても、この出発点を知っておくと、声を通じて何を伝えようとしているのかを考える手がかりになります。
チェリョンにとっては、テレビで見る歌手の存在が大きな刺激でした。画面の中の歌やダンスをまねしているうちに、自分もアイドルになりたいという気持ちが育っていったと説明しています。影響を受けたアーティストとして挙げているのが少女時代です。曲を聴くだけでなく、歌に合わせて自分の身体を動かす体験が、出演する側への憧れにつながりました。イェジも、子どもの頃から歌やダンスが好きだったと語っています。音楽に触れることと、実際に表現することが近い場所にあった二人です。こうした関心は、後にオーディションや番組でパフォーマンスを見せるための、最初の動機になっていきます。リュジンは、幼い頃に見たサーカスの舞台が印象に残り、自分もステージに立てる仕事を探すようになったとインタビューで振り返っています。観客の前で何かを表現する空間に引かれていたことが分かります。一方、ユナは幼い頃からアイドルになることを目指していたわけではなく、練習生になってから、踊ることを楽しいと感じるようになりました。5人の音楽への関心は、最初から同じ形でそろっていたのではありません。好きな歌を職業にしたい人、テレビの出演者を見て目標を持った人、舞台そのものに憧れた人、実際の訓練から楽しさを知った人がいます。この違いを踏まえると、ITZYの出発点は一つの劇的な出来事だけでは説明できません。表現することへの関心が、それぞれの経験の中で具体的な目標になっていった過程として捉えると、活動開始までの流れが見えてきます。
ITZYが活動を始めたきっかけ
音楽やステージへの関心を、実際の芸能活動へ変える入口となったのが、オーディションやスカウトです。メンバー自身が参加した質問形式のインタビューでは、イェジとリアはオーディションを経て事務所に入り、リュジンとユナはスカウトされたことを説明しています。同じグループに所属する5人でも、事務所と最初に接点を持った方法は異なります。応募して審査を受ける道と、外部で声をかけられて選考へ進む道が、JYPの練習生として準備する段階でつながりました。チェリョンの場合は、テレビのオーディション番組への参加が、初期の活動を知るうえで重要な出来事です。
リュジンは、GOT7のコンサートに出かけた際に連絡先を尋ねられた経験を、2020年3月のラジオ出演で話しています。声をかけられた場所は会場内のトイレの前で、当初は少し不審にも思ったものの、相手に親しみを感じて連絡先を渡したと振り返りました。観客として訪れたコンサートが、芸能事務所との接点を持つ場所になったのです。ユナにも、音楽イベントで声をかけられた経験があります。2015年、姉と一緒に初めて訪れた年末の音楽イベントで、女性から名刺を渡され、後で連絡するように言われたと説明しています。二人とも、音楽を楽しむための外出が、芸能活動へ進む入口になりました。ただし、その場で現在のグループへの所属やデビューが確約されたという意味ではありません。このようなきっかけを経て、メンバーは歌唱やダンスの準備を続ける生活へ入っていきます。イェジやリアのようにオーディションから進んだ場合も、事務所に入ることと、作品を発売することの間には訓練の期間がありました。スカウトも、才能を見いだされる一場面ではあっても、それだけでステージが完成するわけではありません。後のITZYにつながったのは、入口を得た後に活動を続けたことです。練習生として同じ環境で過ごす中で、個人として覚えるべきことに加え、ほかの人と一緒に動く経験も増えていきました。芸能活動を始めたきっかけと、その後に準備を継続した過程を分けて見ることで、5人がデビューへ進むまでの道のりを具体的に理解できます。
ITZYのデビュー前の活動
ITZYのデビュー前には、複数のメンバーがテレビ番組を通じてパフォーマンスを披露していました。早い時期の例が、チェリョンと姉のイ・チェヨンが参加した『K-POP STAR 3』です。2013年に放送が始まったこの番組で、歌やダンスを審査員や視聴者に見せる経験を積みました。続いて2015年には、TWICEのメンバーを選ぶ『SIXTEEN』へ参加しています。チェリョンは最終的なデビューメンバーには選ばれませんでしたが、番組の出演歴は残り、数年後にITZYとして紹介されたとき、以前の姿を知る視聴者との接点になりました。一つの番組の結果と、その後の芸能活動全体を分けて見る必要がある経歴です。
リュジンは、2017年に放送が始まったJTBCの『MIXNINE』へ出演しました。参加者が審査や舞台に挑み、個人として評価を受ける番組で、リュジンは女性参加者の最終順位で1位となっています。ただし、これはITZYのメンバーを選ぶための番組ではありません。番組での成績と、所属事務所で準備していたグループの編成は別の事柄です。イェジは2018年に放送が始まったSBSの『THE FAN』へ出演し、正式デビュー前に歌やダンスを見せる機会を得ました。テレビを通じて知られたことで、新グループが公開される前から、個々の名前や表現を知る人がいたことが分かります。一方、リアは、ITZYのデビュー会見で、グループのメンバーとして初めて公に紹介されたと話しています。ほかのメンバーの番組出演歴が知られていた一方で、リアには新たに姿を知ってもらう出発点がありました。5人全員が同じ番組から一斉に選ばれ、そのままデビューしたわけではありません。デビュー前の活動は、個人ごとに公の場へ出る時期や方法が違っていました。ここで重要なのは、番組に出演した事実を、そのままグループ結成の理由に置き換えないことです。確認できるのは、人前で課題に取り組む経験や、視聴者に認識される機会があったことです。これらの活動を経たメンバーと、新しく紹介されたメンバーが一つのチームになり、デビュー時にはそれぞれの過去と新しいグループの姿が結びつきました。個人の出演映像を見た後にデビュー曲を見ると、表現や役割の変化も確認できます。
ITZYが経験した大きな転機
ITZYがデビューへ進む過程で経験した転機は、個人として評価される段階から、5人で一つのステージを作る段階へ移ったことです。リュジンは、デビュー会見で『MIXNINE』終了後に練習生の生活へ戻り、技術を高めるために取り組んだと話しています。テレビ番組で結果を得た後にも、準備の時間が続いていました。本人はその経験がITZYでのデビューにつながったと振り返っており、出演そのものだけでなく、その後に学びを持ち帰ったことも節目になっています。番組の順位を得ることから、グループの作品を完成させることへ、取り組む課題が変わったと捉えられます。
準備の内容も、メンバーによって同じではありませんでした。リアは、本格的なダンスの訓練を受けずにJYPへ入り、パフォーマンスを重視するグループに適応する難しさがあったと後年に語っています。もともとの関心や経験が違う以上、全員が同じ出発点から振付を覚えたわけではありません。また、デビュー曲「DALLA DALLA」の準備には、約4か月の反復練習を重ねたとメンバーが振り返っています。楽曲を知ること、動きを覚えること、5人でそろえることを、一つの作品へまとめていく期間があったのです。完成した映像では短時間で通り過ぎる場面にも、デビュー前の練習が積み重なっていました。この変化を本人たちは、デビュー後のインタビューでも説明しています。イェジは、デビュー以前を準備の期間と捉え、デビュー後は自分個人ではなくITZYという名前でステージが評価されると話しました。リュジンも、それまで自分の点数を得るためだった舞台が、メンバーと共有する経験に変わったと振り返っています。チェリョンは、仲間がいて頼り合える所属感の違いを挙げています。これらの言葉から分かるのは、技術を高めるだけでなく、活動を引き受ける単位が個人からチームへ変化したことです。自分の得意な部分を見せながら、ほかのメンバーのパートや動きにもつなげる必要が生まれました。ITZYの大きな転機は、個別の出演歴を持つ5人が、共通の曲と名前で一緒に見られる存在へ進んだことにあります。その準備が、正式デビュー時の一体感あるパフォーマンスの土台になりました。
ITZYがデビューにつながったきっかけ
ITZYのデビューが具体的な形として公表されたのは、2019年1月21日です。JYPエンターテインメントが「PROLOGUE FILM : ITZY? ITZY!」を公開し、5人の名前とグループの姿を紹介しました。同時期には公式の動画チャンネルやSNSなども案内され、新グループの情報を継続して受け取れる窓口が整えられました。それまで個別の番組や映像でメンバーを知っていた人も、この発表によって、誰が同じチームとして活動するのかを確認できるようになりました。公に確認できるデビューへの直接的な節目は、このグループ発表と、続く作品の発売予告です。
1月23日には、求めるものがグループの中にあるという意味の紹介文が示され、24日にはデビュー作のタイトル『IT’z Different』が明らかになりました。その後、1月28日のイェジから、リア、リュジン、チェリョン、ユナへと、個人の予告写真も順に公開されていきます。全員の構成を見せた後に一人ずつ紹介する流れによって、グループの存在と各メンバーの顔や名前を結びつけられるようになりました。2月6日には収録曲が「DALLA DALLA」と「WANT IT?」であることが発表され、7日には音声を使った予告、8日には追加のミュージックビデオ予告が公開されました。映像、写真、声、曲名を段階的に出し、作品の全体像へ近づいていく準備期間です。この時点では、デビューの日程も具体的に示されています。ミュージックビデオは2月11日午前0時、デジタルシングルは2月12日午後6時という順序でした。日本と韓国には時差がないため、日本のファンも同じ時刻の発表として追える日程です。ここで整理しておきたいのは、事務所が5人を選んだ内部の詳しい理由や、最終編成を決めた瞬間までが公開されているわけではないことです。特定の審査員の一言だけでデビューが決まったというような物語に置き換えることはできません。確認できる経緯は、各自の準備期間の後、公式に5人組が紹介され、作品と発売日が提示されたという流れです。練習生として積み重ねた活動が、名前、楽曲、映像、公開日を持つ具体的なデビュー計画へ移り、一般のリスナーに届く段階が整いました。
ITZYのデビュー当時の活動
2019年2月11日、ITZYは「DALLA DALLA」のミュージックビデオを公開しました。翌12日にはデジタルシングル『IT’z Different』を発売し、正式デビューを迎えています。映像の先行公開日と正式なデビュー日が異なるため、2月11日と12日は役割を分けて覚えると分かりやすくなります。タイトル曲は、EDM、ハウス、ヒップホップなどを組み合わせたリズムの変化を持つ楽曲です。歌詞では、周囲からどう見られるかだけに合わせるのではなく、自分の違いを認める姿勢を示しました。新人として初めて届ける曲の中で、歌、ラップ、ダンスとグループのメッセージを一緒に紹介しています。
2月12日には、ソウルでデビューショーケースを開催しました。会場ではデビュー曲のパフォーマンスに加え、メンバーの紹介や会見も行われています。先輩アーティストからの応援映像が流れ、Wonder Girlsの「Irony」、miss Aの「Bad Girl Good Girl」、TWICEの「Like OOH-AHH」のカバーダンスも披露しました。所属事務所で学んできた背景を見せながら、自分たちの曲で出発する場になったのです。会見でイェジは、先輩たちと比較されることを光栄に思いつつ、自分たちならではの音楽を作りたいという考えを示しました。リュジンも、寄せられる期待に応えられるよう努力したいと語っています。ユナが挙げた目標は、2019年を自分たちの年にすることでした。これらの発言には、デビューを喜ぶ気持ちと、ここから活動を始める責任の両方が表れています。デビュー後は、音楽番組で実際のステージを届ける活動へ進みました。予告写真やミュージックビデオで姿を知った人が、放送で5人の歌や動きを見る機会を得る段階です。映像作品と番組のステージを合わせて見ることで、同じ曲を異なるカメラや空間でどう表現するのかも確認できます。また、本人たちが後に振り返った初舞台の感情も、当時を知る手がかりです。リアは最初のライブステージで強く緊張し、終えた後には安堵や喜び、達成感があったと話しています。イェジは、デビューによって、それまでの時間と努力が実を結んだと感じたと振り返りました。正式デビューは作品の発売日であると同時に、準備してきた5人が、観客の前で活動を引き受け始めた節目でもありました。
ITZYのデビューがその後の活動に与えた影響
ITZYのデビューは、その後の活動に二つの土台を残しました。一つは、自分らしさを大切にする言葉を、グループの中心に置いたことです。もう一つは、楽曲を聴くだけでなく、5人の動きや表情まで含めて楽しむパフォーマンスを最初から提示したことです。デビュー直後の2019年2月21日には、「DALLA DALLA」で音楽番組『M COUNTDOWN』の初1位を獲得しました。さらにミュージックビデオは、公開から57日で1億回再生に到達しています。これらはデビュー時の反響を示す具体的な出来事であり、短い期間にグループ名と曲を知ってもらう機会が生まれたことが分かります。
ただし、その後の方向性を考えるには、記録だけでなく、次に何を発表したかを見ることが大切です。2019年7月29日には、初のミニアルバム『IT’z ICY』を発売しました。表題曲「ICY」は、他人に冷たく見られても、内側には熱意があるという姿を描いています。デビュー時の自分を肯定する姿勢を引き継ぎながら、夏の楽曲として別の表情を見せました。2020年3月9日発売の『IT’z ME』では、「WANNABE」を通じて、他人の基準に縛られず自分でありたいという考え方を示しています。作品ごとに音や動きを変えつつ、デビュー時から続くテーマを確認できる流れです。最初の曲で示した方向性が、次作以降を聴くときの共通の手がかりになりました。また、デビューを経て、メンバーがステージを受け止める単位も変わっています。個人の技術だけでなく、5人の表現が一つのグループとして届くようになり、曲の中でそれぞれの見せ場をつなぐ活動が続いていきました。後年の作品でも、強さを見せることに加えて、不安への向き合い方や仲間との関係など、扱う感情は広がっています。2026年5月18日発売の『Motto』でも、自分で自分を選び、信じて進む姿勢が作品の軸になりました。これは、デビュー時のテーマを、経験を重ねたメンバーが現在の言葉や音で表し直している流れといえます。活動開始からデビューまでの過程を知ると、最初の作品が現在まで続く表現の出発点であることを理解できます。初期の映像と近年の作品を見比べる際にも、何が受け継がれ、どこが変化したのかを捉える手がかりになるでしょう。
まとめ|ITZYのデビューまでの歩みを振り返ろう
ITZYのデビューまでの道のりは、歌やダンス、舞台への関心を持った5人が、異なる方法で芸能活動へ進み、同じチームになる過程でした。オーディションやスカウトはその入口であり、テレビ番組への挑戦や練習生としての準備が、その後に続いています。番組の選考結果だけで進路が決まったわけではなく、出演後にも技術を磨き、5人で楽曲を完成させる時間がありました。2019年1月のグループ発表を経て、2月12日には『IT’z Different』で正式デビューしました。「DALLA DALLA」は、自分の違いを認めるメッセージと、歌・ラップ・ダンスを組み合わせた表現を同時に届けた作品です。そこには、個人としての経験を持つメンバーが、ITZYという名前で一緒にステージに立つ変化も表れています。経緯を知ったうえで当時の映像を見ると、完成されたパフォーマンスの前にあった準備や、初舞台に向き合う気持ちにも目を向けられるでしょう。まずはデビュー曲と初期のステージを見比べ、続く「ICY」「WANNABE」へ聴き進めてみてください。活動の原点を押さえることで、現在へと続くITZYの表現も、より立体的に楽しめます。


